パートナーCFO紹介(HIF 橋本理子さん/臼井華蓮さん)を掲載しました

「パートナーCFOってどんな人?」
「実際の仕事はどんなことしているの?」

P-CFO協会では、パートナーCFOとして活躍する方のキャリアや仕事内容、そして人物像に迫るインタビュー記事でご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、H.I.F.株式会社FirstCFOというサービスを展開している橋本理子さんと臼井華蓮さんです。

お二人は、新規事業FirstCFOの立ち上げに先立ち、パートナーCFO養成塾を受講。養成塾で得た学びを活かして、サービス開始からわずか5ヶ月でクライアントを5社抱えるまでに。

FirstCFOのサービスの進め方や、今後の展開など、詳しくはインタビューをご覧ください。

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P-CFO 橋本 理子さん/臼井 華蓮さん

ライフイベントが多い女性の働く選択肢を広げたい。
FirstCFOという働き方

H.I.F.株式会社
執行役員 橋本 理子(はしもと りこ)さん
FirstCFOメンバー 臼井華蓮(うすい かれん)さん

今回ご紹介するのは、パートナーCFO養成塾の第3期生(2020年6~11月)の橋本 理子(はしもと りこ)さん、臼井華蓮(うすい かれん)さんです。

【プロフィール】
橋本 理子さん
パートナーCFO養成塾3期生
大学卒業後、株式会社エイチ・アイ・エスに入社。国内仕入れ部チーフを経て、2019年8月にH.I.F.株式会社に入社。執行役員COOとして、新規顧客のヒアリングや決済代行の仕組みを整える業務を担う。神奈川大学女子サッカー部→全国大会で準優勝、優勝経験を持つ。

臼井 華蓮さん
パートナーCFO養成塾3期生
大学3年生。大学2年生の春にH.I.F.株式会社へインターンとして参加。2020年2月より正社員として、営業や広報のサポート業務を行う。

【H.I.F.株式会社】(同社ウエブサイトより)
決済代行業・売掛金保証業・銀行代理業を行うBaaS(Banking as a Service)プラットフォーム企業です。決済代行業である「Fimple決済」は売掛金前払い手数料無料・保証率100%で圧倒的に安い手数料(2.0~)の請求業務アウトソーシングサービスを提供しています。https://www.hifcorp.co.jp/

【P-CFO養成塾の学びを活かし、FirstCFO始動】

今回橋本さんを始め3名はH.I.F.からの企業派遣という形でP-CFO養成塾を受講されていました。その背景を教えてください。

橋本「もともとは、H.I.F.代表の東小薗からFirstCFOの構想が出てきたことがきっかけでした。FirstCFO『H.I.F.株式会社が提供している企業の財務をメインとした経営サポートをお手軽に提供するサービス』として、お客様の困りごとを解決するものです。その代表の考えに賛同したメンバーで始まりました。FirstCFOの活動を見据えて、中心メンバーとなる2名で一緒にP-CFO養成塾を受講させてもらいました」

当初はCFO女子.というネーミングも考えられていたと伺いました。

臼井「そうなんです。当社のお客様に財務支援のニーズがあるため、サービス化しようとなったときに、CFO業務を外部から提供する仕事というのはライフイベントの多い女性のキャリアとして良いのではないかということで、社内の女子メンバー中心にサービス構築をすることになりました。お客様に提供している価値「会社の初期段階から」「早く」CFO業務を提供するサービスだということで、最終的には「FirstCFO」というサービス名に落ち着きました」

橋本「現在は、お客様の経営サポートを主に行っていますが、将来はFirstCFOメンバーを増やし、多くの女性のCFOを輩出できるようなサービスにしていきたいとメンバーと話しています。様々なライフイベントがある女性がキャリア形成をしていくうえで、CFOという働き方は将来の選択肢を広げることにつながるのではないかと考えています。」

FirstCFOとは、具体的にどんなことをしているのですか。

橋本「FirstCFO財務をメインとした経営サポートを行っています。クライアントには1社ごとに担当者を定め、定期的にミーティングを行って経営者の課題整理を支援したり、資金調達に向けた事業計画策定などの支援を行っています。担当者が案件の窓口になりますが、情報はメンバー間で共有し、事業計画策定などの業務は協力し合いながら行っています」

FirstCFOについて、女性の働きやすさの観点で何か工夫されていることはありますか。

橋本「自分の働きたいスタイルで、自分の生活と仕事を両立しながら活躍できるようにと考えて、このFirstCFO全部オンラインでのサービスを想定しています」

【FirstCFO始動からわずか5ヶ月でクライアント5社を獲得】

P-CFO養成塾とほぼ同時期にFirstCFOは活動を開始され、すでに複数のクライアントがいるとお聞きしました。

橋本「はい、2020年の7月に活動を開始して、H.I.F.の既存のクライアントやH.I.F.メンバーの知り合いの経営者の方にご案内してきました。10月に初案件を受注して、今の12月時点では、5社のクライアントを抱えています」

順調なスタートですね! FirstCFO導入のきっかけはどういう形が多いのでしょうか。

橋本「FirstCFOH.I.F.の仕事とシナジーが強いのが特徴です。H.I.F.の会社として売掛金の保証をしましょうとか、請求代行業務のアウトソーシングによる間接経費の削減など会社内部の管理に視点を置いた話をしていくと、最終的に財務面の管理や、資金調達をしたいという相談を受けることもあります。

しかし、事業計画は作っているか尋ねると、1年分しか作っていないこともあります。そこで『御社はスポットでそういうサービスを使うより、根本的に一緒に事業計画を作りませんか』という話から、FirstCFOについて紹介するという流れで始まることが多いです」

【スタートアップの社長の味方。月10時間から利用できる社外CFOサービス】

FirstCFOのサービスの流れはどんな感じですか。

橋本「FirstCFOはプランが何種類かありますが、ベースは月10時間というプランです。これは月に2回、1時間ずつのオンライン面談を実施し、残りの8時間で資料作成や追加ミーティングを行います。社内ではミーティングを週1で行い、案件の進捗等情報共有しています」

FirstCFOを導入されている企業の特徴や傾向はありますか。

橋本「起業して5年以内のスタートアップの会社で、H.I.F.と同じくらいの規模感の企業が多い印象です。プロダクトが確立されているというよりは、まさに事業のPDCAを回しながら売り上げを作っているステージの企業さんが多く経営管理や事業計画だけではなく、一緒に『どこを伸ばして行きましょうか』といった話もしています

ということは、導入企業では社長がお金周りも全部見ているような状況でしょうか。

橋本「そうです。『本当は事業に専念したいけれどできていない』といった方に、ちょうどFirstCFOがマッチしていると感じます」

パートナーCFOはそうした成長志向のある中小ベンチャー企業向けですので、まさに狙い通りですね。FirstCFOとしての仕事で接するのは、やはり経営者の方が多いのですか。

臼井「基本は代表(経営者)ですが、経理の方が絡む場合もあります。経理といってもスタートアップでは共同創業者に近い存在で、会社設立の初期メンバーということが多いです」

【少数先鋭。若手女性が活躍するチーム】

FirstCFOのメンバーについて教えてください。

橋本「FirstCFO3名で活動しています。私はHISが前職で、H.I.F.代表の東小薗とはHISの時に同じフロアで働いていた縁で、2019年8月にH.I.F.にジョインしました」

臼井「臼井と申します。今、大学3年生で、H.I.F.には去年の3月頃にインターンとして来ました。今年の2月に正社員にしていただき、働いています」

橋本「私たちのほかには、営業やWebサイト用の資料作成を担当してくれているアメリカ在住のニイクラさんがいます」

H.I.F.の中では、FirstCFO以外のお仕事もされているのですか。

橋本「そうですね、H.I.F.自体もまだ4期目で従業員は12名、やることは限りなくあります。一応役割分担はしていますが、全員でいろんな案件をやっています。私は営業サイドの仕事がメインで、H.I.F.のサービスの新規開拓や、お客さんとのスキームを作ったり、相談に乗ったりしています」

【仲間と相談・具体的提案を武器に、クライアントと一緒に考える面白さ実感】

FirstCFOとしてクライアントができて2ヶ月ぐらいとなりますが、よかったことや、やりがいがあると思うときはどんな時ですか。

臼井「そうですね、こちらの提案内容で喜んでもらえた時は、私もすごく嬉しいです。何かを提案して、それを一緒に考えている時もすごくやりがいを感じます

橋本「私も一緒です。今は、一方的に提案するというより、その企業さんと一緒に考えるというスタンスの方が近いので。一緒に考えて、そこから『じゃあ次これをやりましょうか』と少しでも前進していくのは楽しいです。あと、例えば助成金の件など、クライアントが知らないけれどニーズがあることを提案して採用された時も、やりがいを感じますね」

逆に、FirstCFOとして大変なのは、どんな時ですか。

臼井「資料作成に関しては養成塾でもらったフォーマットが使えてありがたいのですが、それでも資料作成自体はすごく大変です。業種やサービスによって全然売上の立ち方が違うので、勉強になります」

橋本「私も大変な点は一緒です。まだ慣れていないこともあり、文章を作ったり数字を出したりといった作業の部分が大変です。でもこれは数をこなすしかないかなという風に思っています。5社それぞれ違うカラーがあり、進捗も異なるので結構毎日あわただしいです」

H.I.F.のFirstCFOだからこそできること、というのはありますか。

橋本「クライアントのヒアリングなどは担当者が行いますが、作業をする際は3人でやることも多く、相談しながら進めることができるのはいいですね。H.I.F.の事業で会計事務所ともアライアンスを組んでいるので、本当に行き詰った時は助けてもらうこともあります。それから、FirstCFOだと具体的な解決策としてH.I.F.のサービスを案内できる点も強みかなと思います」

【養成塾で得たのは、経営者の頭の中を一緒に整理する考え方と質問力】

養成塾がFirstCFOとしての仕事に役立っていることがあれば教えてください。

橋本「高森さんから頂いた各種フォーマットは本当に助かりました。自分たちで一から作ろうと思ったら、『無理!』となっていたと思います。

他に養成塾での学びを実感するのは、経営者に質問ができるようになったことです。講義の中で事業の細分化を学び、まず自分たちの会社でやってみました。それをベースに、いろんなクライアントさんと話すと『ここを聞きたいな』というアンテナが立つようになり、自然と壁打ちみたいな感じになるんです。

そうすると経営者さんも、『そうかこれちょっと考えなきゃいけないな』という反応をしてくださることが多く、やりがいや面白さを感じます。そういう考え方やどこを見たらいいのかの視点を学べたのはすごくありがたかったです。とてもためになりました」

具体的な成果としてはどうですか?

橋本「まずはクライアント5社を獲得したことですね。10月から始まった案件については、まさに今、作戦を練ったり資料を作成しているところなので少し先になるとは思いますが、次は実際の資金調達と、これからさらに成果が出てくると思います

FirstCFOとしてクライアントに接する際、特に意識されていることなどはありますか。

橋本「うちの会社H.I.F.は事業柄もあると思いますが、割ときっちり毎月試算表を出して、PL・BSを作ってやっているので、FirstCFOを始めた当初はその感覚でいました。しかし、世の中の中小企業では実際には後手に回りやすく、その感覚のギャップに結構やられました。

このFirstCFOを立ち上げた背景の一つに、技術力や製品、サービスはよくても経営管理ができずに倒産する会社が多いから、というのもあります。私自身もH.I.F.で関わった企業で、サービスはすごく良くても経営は会計事務所にお任せ状態だったところが、H.I.F.に相談に来て徐々にキャッシュフローが良くなっていくのを目の当たりにしました。

会社の経営は、社長さんもそうですし、そこで働いている従業員さんの生活もかかっていると思うので、そういうのを手助け出来たらなという思いはものすごく強くあります

【FirstCFOとしての得意分野を見つけて、伸ばしていきたい】

FirstCFOはクライアント5社を抱えていますが、今後の計画などはあるのでしょうか。

橋本「今はまだFirstCFOだけで具体的な事業計画は立てていません。これは、私達が何名まで対応できるか、によるところだと思います。

養成塾で高森さんもおっしゃっていた通り、これから続けていく中で得意分野が出てくると思うので、そこに特化した形で社数を増やしていこうかなと考えています。そして、自分たちの得意分野以外のところは士業の先生にお願いしたり、というやり方で数を増やして行こうかなと思っています。

冒頭にお話した通り、ずっと私たち3人だけではできないと思っているので、今後H.I.F.の事業拡大に伴い社員を増やすとともに、FirstCFOのメンバーも増やしていきたいという構想もあります」

FirstCFOは女性の新しい働き方ということで、最後に一言意気込みやメッセージをお願いします。

橋本「私自身、たまたまH.I.F.に入ってFirstCFOというのをやることになり、養成塾にも参加させてもらいました。こうして個人の能力をつけさせてもらっていると思うと、かなりありがたいです。そういった個人で能力を持つことは本当に必要だと思っているので、個人としても会社としても、自由に働きたい時に働き方を選べるようにしていきたいなと思います」

<取材・文>2期生 溝上愛
取材日:2020年12月18日

 

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