P-CFOサロン2022/5を開催しました

2022年5月に第30回P-CFOサロンを開催しました。

今回は、上村 紀夫さん(株式会社エリクシア代表取締役)を講師にお迎えしました。

産業医×MBA×戦略コンサル×起業家、さらにメンタルヘルスSaaSプロダクトマネージャー、ベストセラー著者という多彩な肩書を持つ上村さん。
2009年「医療・心理・経営の要素を用いた『ココロを扱うコンサルティングファーム』」として株式会社エリクシアを設立され、労使トラブルやメンタルヘルス対策の構築、離職対策のコンサルティングとして実績ある組織課題解決のプロフェッショナルです。

今回は、特に産業医×MBA×戦略コンサルの観点から「Afterコロナの組織戦略アプローチ」をテーマに、離職対策や組織活性化など、中小ベンチャー支援の場面でぜひ押さえておきたい組織課題についてお話頂きました。

講義は上村さんご自身の医師としての激務時代や、ロンドンでMBAに通いつつ世界的有名ブランドで組織コンサルをしていた時の経験を交えたユーモラスな自己紹介からスタート。

前半は産業医について。「そもそも産業医とは衛生管理・労務のアドバイザー的存在」であることや「企業が抱える組織問題:不調者やトラブル対応のコストを見える化」してご紹介頂きました。
適切な対応ができる産業医を選定することは経営管理における時間、リスク、不安等のコストを押さえる点で非常に重要で、「リソースが限られる中小ベンチャー企業こそ、専門性求められ、適した人材の確保が難しい労務の厄介なところは外部に任せて、組織発展に注力を」というメッセージが伝えられました。

後半では組織活性化について。会社と従業員の間にある「溝」=マイナス感情の元であるという、企業を取り巻く現状から、組織活性を構成する3要素「心身コンディション」「働きやすさ」「働きがい」相互にどのように影響するか、ケースを交えつつ解説頂きました。
上村さんのベストセラー書籍「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?』の内容に加えて、WithコロナとAfterコロナで組織戦略はどう変わるのか、これからどんな組織課題が増えていくのか上村さんが見て来られた具体例を交えつつお示し頂きました。
働きやすさ太りによる企業のゆるブラック化の加速」や「世代ごとの労働価値に着目したアプローチ」等、理論と実践両方について非常に充実した講義でした。

今回はオンライン参加と後日動画視聴で10名が参加しました。
参加者からは「組織論やメンタルヘルスなどについて学ぶことが出来た。今後はその方面にも目を配っていきたい」「クライアントの中小製造業での組織戦略について『働きがいと働きやすさどちらを優先するか』を軸にセグメント分けして考えるという視点を得られて勉強になった」といった声が寄せられました。

今回は株式会社エリクシアから、内村美貴様にもご参加いただきました。
上村様、内村様、ありがとうございました。

*当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。
今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

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