P-CFOサロン2022/11を開催しました

2022年11月に第36回P-CFOサロンを開催しました。

今回は廣瀬 好伸(株式会社Scale Cloud代表取締役社長)さんを講師にお迎えして、「中小・ベンチャーCFOのためのKPIマネジメント」というテーマでご登壇頂きました。

廣瀬さんは、監査法人の公認会計士・事業会社のIPOコンサルタント・社外役員など、様々な立場で上場を経験。その中で800社超の事業内容や予実管理、KPIマネジメントを見て来られた“KPIマネジメントのスペシャリストです。「事業成長が早い企業ほど、KPIの設計と運用の精度が高い」という気づきをもとに、KPIマネジメントを体系化し、SaaSプロダクトを開発されました。

今回の講義では、P-CFOとしての支援に即役立つ内容であり、かつ、自社の経営会社員としての業務のヒントも得られる内容でお届けいただきました。

前半の講義では、「財務情報と非財務情報(KPIの経営管理における特徴・違い」やKPIの設計・運用に関して多くの企業が抱える問題点の話から始まりました。続いて、KPIを活用して予算管理の精度を高めるポイントとして「予算“作成”の精度を高める」「予算“運用”の精度を高める」という2つのアプローチを解説頂きました。

予算“作成”の精度向上については、KPIツリーどのレベルまで作りコントロールすべきかが重要であること、また、予算“運用”の精度向上については、会社全体を俯瞰してKPI間の関係性やメカニズムの共通理解を持ち優先順位を付けて戦略を実行することが重要であることが、示されました。

廣瀬さんが開発したKPIマネジメントツール「Scale Cloudでは、そうしたKPIの全社的な管理ができ、かつ様々なシナリオを作成、比較できる等の機能もご紹介頂きました。

今回参加したP-CFOメンバーは、ベンチャー企業を支援中の方のみならず、社歴の長い中小企業を支援している方や、企業内で監査や経営管理の業務についている方まで様々でそれぞれの仕事上でKPIに関して課題を持ち参加されました。

後半の質疑応答では、「KPIマネジメントの導入時の課題はスタートアップと中堅中小企業でどう違うのか」「複数の部署・店舗がある時はどの部署から導入すればよいか」「導入時KPIの階層レベルの深さは何階層が適切か」「なぜScale Cloud導入でトータルのKPI作成・運用工数を削減できるのか」などの質問にお答えいただきました。

参加者からは
KPIの導入の推進方法で悩んでいたので、同じ考え方をされていて安心しました」

KPIの導入・定着には時間が掛かりますが、しっかりやればクライアントを成長につながる事が理解できました。また、重要指標に優先的に対応する事が重要であることが視覚的にも理解できました。P-CFOとして、ノウハウに出来れば、強みになると感じました」

業種、規模、業歴等に応じて対応すべきポイントが異なること、円滑な導入のためには店舗毎、部門毎でテストして段階的に取組むことも有効なことなど、新たな気付きを得ることができました」

という声が寄せられました。

*当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。
今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

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