2024年11月に第59回P-CFOサロンが開催されました。今回は、ユニコーンファームCSOである清田享平さんを講師にお迎えし、「事業計画、資金調達の実務」をテーマにお話しいただきました。
清田さんはイギリスの大学を卒業後、外資系戦略コン、国内メガベンチャーでのグローバル化に参画。他複数のベンチャー企業でCSO,COOとして全社戦略立案やコーポレート実務、グローバル事業に携わってこられました。現在はユニコーンファームでCSOとしてスタートアップのメンタリングや、上場企業向けの新規事業開発のコンサルティングを行っています。
今回のセミナーでは、スタートアップアドバイザーとして「0-1と1-10の両軸」から経営全般のアドバイスをされてきた経験をもとに「事業計画、資金調達の実務」をテーマにお話しいただきました。
講義では「事業計画」に関しては役割や構成要素に始まり、事業計画策定において重要なベースとなる考え方とそのスキルの磨き方を解説頂きました。「資金調達」に関しては、経営者と伴奏する立場として押さえておきたい近年の国内外のスタートアップ企業の資金調達の動向や、ファイナンスのスキル向上と経験値の重要性、また資金調達における多様なプレイヤーと手法の理解について取り上げられました。
事業計画や資金調達は、パートナーCFOとしてクライアントのニーズも高く、本丸の仕事とも言えるものです。参加したP-CFOメンバーからは、次のような学びや実践に向けた声が寄せられました。
「スタートアップの資金調達まわりについて理解を深めたいと思い参加しました。2時間の中で非常にボリュームのある内容で、重要なTipsも数多くご教授いただき、受講後に事業計画・資金調達の実務についてより解像度が高まりました。
事業計画のベースとなる考え・スキルを日頃から磨くことを意識したいと思いました。改めて、資金繰りについては超短期・中期で常に把握する・共有する仕組み作っておくことの重要性を確認しました。清田さんの姿勢・バイタリティーにも深く感銘を受けたので、これからの自分自身の行動規範に取り入れて取り組みたいと思いました。ありがとうございました」
「中堅企業での事業計画やIPO実務の経験はありましたが、今後IPOの支援を手掛けていきたいと考えており、スタートアップの場合の違いを知りたくて参加させていただきました。フェルミ推定が事業計画に活かせる、というお話は、目から鱗でした。新規事業を考える際にも、フェルミ推定の考えに基づいて、因数分解して考えていくと、地に足のついた計画になる気がしました」
「自分自身も大学で事業計画の講義(全15コマ)を担当しているが、自分よりも経験豊富な方の知見から学んでみたいと思い参加しました。KGIの因数分解の解像度が自分には不足していた部分があったと気付けた。金融機関への試算表提出を毎月やること、資金繰り確認の頻度など、教えていただいたことで真似すべきだと感じたことを自分自身も実行していきたい」
「事業計画の解像度を上げるための考え方をじっくりと学べました。多様な経験から、投資家目線の視点、コンサルの視点、プレイヤー視点での実践的なお話を聞くことができました。フェルミ推定を学び直してコンサルティングに活かしてまいります」
*当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。
今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!