2025年3月に第63回P-CFOサロンが開催されました。
今回は、AI特化型VC・Hike Ventures LLCのジェネラルパートナーである庄子尚宏さんを講師にお迎えしました。Hike Venturesは2018年に創業パートナーの庄子尚宏さんと安田幹広さんによって1号ファンドが立ち上げられ、現在の投資先は、アメリカ、カナダ、イスラエル、イギリス、日本などのAIスタートアップを中心に46社にのぼります。
今回のサロンでは、AI特化型VCを運営されてきた庄子さんの経験や実例を踏まえ、「US AIスタートアップに見る、AIのユースケース」をテーマにお話しいただきました。

前半のセミナーでは、世界のソフトウェア業界とAIの研究開発と活用の変遷の紹介から始まり、最新の生成AI関連銘柄の資金調達のハイライトが共有されました。各国の資金調達の動向から世界全体での生成AI分野の関心の高まりが伺える内容でしたが、特に米国における具体的な資金調達額は世界でも群を抜いており、生成AI分野の研究開発において先行する企業や大手企業の動向を把握することがいかに重要かが伝えられました。また、AIの進化についても触れられ、生成AIからAIエージェントへの進化や、専門的なサービスの活用までの流れ、そしてAIエージェント普及に向けた課題とその解決策について、具体的な事例を交えて解説が行われました。
後半の質疑応答では「AI関連企業に投資する日系VCとの違いは何か」「VCとして、特にAI関連の情報収集はどうやっているのか」「データ獲得を目的としたM&Aの事例」など、さらに細かい疑問に対して詳しくお答えいただき、参加者にとって非常に有意義な機会となりました。

他ではなかなか聞くことができない、AIスタートップの投資を取り巻く最新の知見に触れ、参加したP-CFOメンバーからは、次のような学びや実践に向けた声が寄せられました。
「AI関連のニュースを聞かない日はない昨今ですが、ニュースでは知り得ないUSのAIビジネス最前線の話を聞きたくて参加しました。ものすごいスピードで進化するAIビジネスの情報を庄子さんがどのようにキャッチされているのか伺うことができ大変興味深かったです。今後もフレッシュなニュースやAI業界の動向に常にアンテナを立てて行きたいと思います」
「キャピタリストから見た最近の急速な生成AIの動向と有望なAIビジネスについて知りたくて参加しました。今、生成AIやAIエージェントにどのように関わるかで今後10年の経済・社会でのポジションは大きく変わってくると、時代のうねりを感じました。自分自身が知ることだけではなく、活用すること重視でこの1年を乗り越えていきたいと思います」
当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。 今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!