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P-CFOサロン2025/9を開催しました

【開催レポート】東証スタンダード上場企業『fonfun』に学ぶ、M&ADXのリアル戦略

2025年9月に第69回P-CFOサロンを開催しました。

今回のゲストは、戦略的なM&Aで「時価総額100億円」を目指し成長を続ける 株式会社fonfun 代表取締役社長 水口翼氏
テーマは「東証スタンダード上場企業『fonfun』に学ぶ、M&AとDXのリアル戦略」。
水口さんの起業人生から、同社をTOBした背景、経営者としての取り組みや今後の展望についてお話しいただきました。

講義

水口さんは、学生時代に家族ができたことをきっかけに19歳で起業。以来20年以上、着実に事業を拡大してきました。2010年に日本M&Aセンターを通じて初のM&Aを実行して以降、これまでに20社以上を傘下に。

2023年には、株式会社fonfunを自己資金でTOBし、同年6月に代表取締役社長に就任。経営戦略の中核にM&Aを据え、2025年8月までに8件のM&A。2025年7月にはM&A仲介会社「M&ADX」をグループに加え、M&A事業そのものを新たな事業の軸とする動きも進めています。

自社サイトではM&Aの希望スコープを公開し、積極的なディール創出に取り組んでいる点も特徴的です。水口体制となって以降、売上は2年で3倍、利益は5倍、株価は5倍へと拡大。直近15年で最高売上・最高利益を達成しました。さらに、TOB後には上場来初の配当を実施し、従業員やその子供への株式無償譲渡といった取り組みも実行。企業成長と社会的還元の両立を目指す姿勢が示されました。

講義前半では、経営者としての信念やこれまでの歩みを振り返り、後半ではfonfunをTOBした裏側や実務面を具体的に共有。家族を原動力とした経営観や、小規模上場企業への関わり方を模索してきたエピソードなど、経営者の人間味と挑戦のリアルが伝わる内容でした。

質疑応答

参加者からは、「TOB後の経営陣の処遇は?」「資金調達の具体的な手法は?」といった実務的な質問が相次ぎました。
水口さんは、非上場と上場の経営体制の違いや、その統合プロセスについて自身の経験をもとに回答。加えて、高森代表(fonfun社 社外監査役)からは、公開情報に基づいた資金調達のタイミングの補足があり、参加者にとって実務に直結する学びとなりました。

特に印象的だったのは次の言葉です。

「東証の市場再編は“会社を変えながらでも成長しなさい”というメッセージ。小型の上場会社を、自ら資金を投じて覚悟を持って経営することで、企業価値を高めていきたい」

M&A後は組織体制をfonfunのルールに一本化し、SaaS事業とエンジニア派遣事業を信頼できるメンバーに任せて推進。シナジーを生み出す仕組みづくりが進められていることも共有されました。
さらにCFOに求める人物像については「事業の勘所がわかる人」と述べ、上場会社を「資本主義の仕組みの中で最も完成された信用創造の形」と位置付け、大きな挑戦を続ける意志を示しました。

参加者の声より

小規模上場会社をTOBし成長させるという新視点を学びました。社外CFOに求められるのは成長ドライバーであるという価値観を再確認。リスクをとり続ける実行力に刺激を受けました」

上場会社の買収をテコに信用を創造し、さらにM&Aで拡大するという事例を聴けて期待以上。投資基準や資金調達についても具体的に学べました」

TOBを仕掛けた理由やPMIの進め方など、詳細にお話しいただき大変参考になりました。少人数だったため気軽に質問でき、理解が深まりました。上場維持基準を満たさない会社にとって、M&Aによって事業体を変えていくことや、非公開化・買収提案を受け入れることは有効な選択肢になり得ると実感しました」

まとめ

第69回サロンでは、実務としてのM&A戦略と、経営者としての覚悟の両面を学ぶことができました。
参加者からも「実行力に刺激を受けた」「具体的なケーススタディとして勉強になった」といった声が寄せられ、充実した時間となりました。

当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。

今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

参考リンク

株式会社fonfun https://www.fonfun.co.jp/
<株式会社fonfun公開資料>
プロジェクトフェニックス https://www.fonfun.co.jp/ir/plan/
M&A戦略の概要資料 https://www.fonfun.co.jp/ma/

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