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P-CFOサロン2026/1を開催しました

第73回 P-CFOサロン(2026年1月)開催レポート
— 組織力・生産性・AI時代のパートナーCFO像を考える —

2026年1月、第73回P-CFOサロンをオンラインにて開催しました。
今回は「P-CFOメンバー交流特別企画」として、過去に登壇いただいたゲスト講師をお招きし、実務に直結する知見とメンバーの実践事例を共有する構成で実施しました。

代表挨拶|AI時代におけるP-CFOの進化と協会の方針

8期生を迎えた2026年最初のサロンは、日本パートナーCFO協会 高森代表による新年の挨拶と協会アップデートからスタートしました。
協会は現在、会員番号180番台へと拡大し、活動領域も着実に広がっています。
あわせて示された2026年の重点方針は、次の3点です。

  • 実務と教養の両立を図るゲスト講師の拡張
  • 生成AI活用の研究と実装
  • リアルイベントの定期開催

生成AIの進化により、パートナーCFOのスキルの一部は代替され得る時代に入りつつあります。
その中で今後より強く求められるのは、単なる専門知識ではなく、経営者のディスカッションパートナーとして、対等に議論できる見識や視野の広さであることが語られました。そうした問題意識のもと、協会としても学びと実践の場をさらに進化させていく方針が示されました。

最後に高森代表からは、「パートナーCFOが新たな職業/働き方として認知され、中小・ベンチャー企業の成長パートナーとして社会的影響力を発揮する職業として、マーケットとコンテンツの2軸で、今後も発展していきたい」というメッセージで締めくくられました。

ゲスト講師講義|出版記念講演『1+1が10になる組織のつくりかた』

前半の特別企画では、小松裕介 さん(株式会社スーツ 代表取締役CEO)にご登壇いただきました。
小松さんは約20年にわたる経営経験をもとに、組織変革の理論と実践を体系化した著書『1+1が10になる組織のつくりかた』(2025年5月発売)を上梓されており、本講義は、その出版記念講演として開催されました。

講義ではまず、労働人口減少というマクロ環境を背景に、「中小企業における生産性の低さは、組織力(ケイパビリティ)の不足に起因するケースが多い」と指摘。時間や期限、役割分担といった“当たり前”が機能していない結果、組織としてのアウトプットが最大化されていない実態が語られました。

そこで重要になるのが、マネジメントシステムの構築です。
目標達成に向けて組織を適切に管理する「仕組み」や「制度」を整えることが、組織づくりの第一歩であると説明されました。特に、タスク管理コミュニケーションの整備は、組織文化そのものを変革する力を持つと強調されました。YouTuber事務所「VAS」の経営改革事例では、戦略に合わせた組織再編とタスクの見える化を徹底し、“当たり前のことを当たり前に行う”だけで業績改善につながった具体例が紹介され、参加者の関心を集めました。

質疑応答では、組織づくりの関与度合いや、部門間の目線の違いへの対処ベテラン層が知見を開示しない場合のアプローチなど、現場を想定した実践的な質問が相次ぎました。
あわせて、チームタスク管理SaaS「SuitsUp」の最新アップデートも紹介され、今後はAIを活用したタスク自動生成など、中小企業経営の実務を支えるツールとしての進化が示されました。

メンバー成果報告|地方発・継続支援で価値を積み上げる実践例

樋之津智文氏(パートナーCFO養成塾6期生)

後半は、樋之津智文 さん(株式会社エンビジョン・コンサルティング 代表取締役)による成果報告が行われました。
樋之津さんは岡山を拠点に活動し、複数の企業を継続的に支援するパートナーCFOとして、スポット支援と伴走支援を組み合わせた事業展開をされています。

発表では、売上構成やクライアントとの出会い、支援領域を広げながら報酬単価を高めてきたプロセスについて、具体的なデータやエピソードを交えて共有されました。
「出会っただけ、研修を行っただけでは継続支援にはつながらない」という言葉が印象的で、経営者の話を丁寧に聞き、課題を言語化し、誠実に向き合い続ける姿勢が信頼構築の土台であることが伝わってきました。

事業計画策定や資金繰り、組織づくりを軸に、予実管理をベースとした伴走支援を続ける中で、「もっと深く関与してほしい」と支援範囲が広がっていったエピソードも紹介されました。
さらに、「ギブの精神で、とにかく自分がいかに貢献できるかを考えて行動してきた」という自身のスタンスも語られ、長期的な関係性を築くためのヒントとともに、その真摯な姿勢が強く印象に残る時間となりました。

参加者の声より

「小松さんから、豊富な経験に基づく社員、事業への向き合い方についての考え方を直接聞くことができました。管理者ではなく経営者の一員として摩擦を避けず生産性の向上や業績改善に向け、社員に真摯に向き合い行動変容を求め働きかけることを決意しました。
また、樋之津さんから、得意分野を明確にした上で経験のある分野にフォーカスし、パートナーCFOとして活躍されていることや、付加価値の出し方、集客の実践方法について非常に有益なお話を伺うことができました」

「小松さんの話がとてもわかりやすく有益で、さらに樋之津さんの実際のケースが聞けたので、想像以上に学びの多い時間でした」

「スーツのタスク管理について以前から関心がありましたが、1人500円で導入できる点に驚きました。40人に日報を毎日返信するなど、凡事徹底を本気で行うことが、組織力の向上につながるのだと改めて実感しました」

さいごに

1月のサロンは、組織力の強化、生産性向上、そしてAI時代におけるP-CFOの役割について、多角的な学びが得られる時間でした。経営者に伴走するパートナーCFOとして専門性を磨き続けるためのヒントが詰まった回となりました。

当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。

今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

参考リンク

株式会社スーツ https://suits.co.jp/
経営支援クラウド「SuitUP」https://suitup.jp/
著書「1+1が10になる組織のつくりかた」https://amzn.to/499LrnV

P-CFO 樋之津智文さんインタビュー記事 https://p-cfo.or.jp/p-cfo-interview-40/

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