P-CFOサロン2023/8を開催しました

2023年8月に第44回P-CFOサロンを開催しました。

今回は、一般社団法人ファミリービジネスアドバイザー協会(FBAA)の理事プレジデントである小林博之さんを講師にお迎えして、「ファミリービジネスの永続的発展と事業承継支援」というテーマでご登壇頂きました。

日本は世界に冠たるファミリービジネス大国。世界で創業以来200年を超える企業約9,000社のうち、4割超が日本のファミリービジネスともいわれています。
今回は国内で「ファミリービジネスアドバイザー」の養成と普及に取り組み、実際にガバナンス、経営戦略策定、後継者育成、社員教育、SDGs推進など多様な方向での支援にとりまれている小林さんにご登壇いただきました。

※ファミリービジネスアドバイザー協会(FBAA)は、ファミリービジネスの永続的発展を支援するため、多様な側面からファミリービジネスや事業承継を支援できる、オーナー経営者・後継者に寄り添ってアドバイスできるファミリービジネスアドバイザーを養成、ネットワークを構成する協会です。

当日の講義では、「事業承継支援のあり方」について、小林さんが注力されている「ファミリービジネス/事業承継の支援者の育成」を踏まえてお話しいただきました。

「事業承継の場で最初に考えるのは後継者の有無だけで良いのか?」という投げかけに始まり、ビジネスの未来を見据えた戦略シナリオや、そこから求められる後継者の在り方などの「事業承継支援」のあるべき姿が示されました。さらに、国内外を問わず、事業承継の現場で直面する課題から、事業承継支援のアドバイザーに求められることの解説もありました。
最後は「パートナーCFO×FBAAで、ファミリービジネスを支える心強い存在に!」ファミリービジネスアドバイザーとしてのパートナーCFOが持つ可能性について、期待を込めたメッセージをいただきました。

参加したP-CFOメンバーは、金融機関出身者会計士M&Aアドバイザリーに携わる方、税理士・経営コンサルタントとして後継社長の支援に注力する方など事業承継を支援する立場の方が中心で、中には自分自身が事業承継の当事者という方も。

質疑応答では、「親世代と子世代両方の信頼を得るにはどうすればよいか」「後継者の意識づけどう進めるのが良いのか」「経営と所有の分離をした際の家族の役割とは」などの課題に関する対策や、「ファミリービジネスにおける日本と海外の一番の違いは何か」など国内外のファミリービジネスに精通している小林さんならではの見解に関することまで、幅広い質問があり、小林さんからはその一つ一つに丁寧に回答いただきました。

<参加者の声>

オーナー企業の顧客が多く、ファミリービジネスの在り方に関心があっため参加しました実務的な内容だけでなく、理念的な内容までレクチャーいただけて期待以上でした。ホームドクターというのが、P-CFOの在り方と大変近しいものと感じました。オーナー経営者のかかりつけ医という役割を果たしていくことができればと考えております」

事業承継のコンサルに興味があり参加しました。事例やその対応についてもなるほどと思う事が多く、自分がコンサルティングをする時に活かしていきたいと思う内容でした。継承できる資産を、今ある形にこだわることなく、どう有効利用していくのか、に関して提案出来る事で、現状後継者不足に悩む企業へアプローチ出来るのではという可能性を感じ、チャレンジしたいと思いました」

自社の事業拡大に向けてのヒントを得るため参加。P-CFOで学んだことと重なることが多く、投資に対してどの程度のリターンを得られるか等をP-CFOとしてクライアントに価値提供が可能と考えました」

ファミリービジネスの専門家である小林さんにリアルな話を聞くことができました。アドバイザーとしては、カネを出すオーナーだけでなくステークホルダーである子息との関係性構築が重要であることが印象に残りました。老齢学の話は自分の親との関わり方にも生かせそうです」

ファミリービジネスの最近の動向や、小林さんの考え方を知りたくて参加しました。世代間ギャップが認識できているか、また後継者が自分の意思で継ぐことを選んだかということが、現場ではできていないことが多いと感じたので、改めてこの点を意識したコミュニケーションをとっていきたいと思いました」

このように、それぞれの視点で、学びと実践に向けた声が寄せられました。

*当協会ではP-CFOサロンを毎月開催。その道の一人者のゲストをお呼びし、P-CFOメンバーへの研鑽と活躍のベースキャンプとなるイベントを定期的に開催しています。 今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!

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