2020年4月16日

P-CFO 久保 聖さん

スタートアップへの投資・アドバイスに注力
IPO経験を持つ公認会計士

「パートナーCFOの勉強は、中小・ベンチャー企業支援の武器になる」

公認会計士
久保 聖(くぼ たかし)さん

今回ご紹介するのは、パートナーCFO養成塾の第2期生(2019年8月~11月)の久保聖さんです。

久保さんは公認会計士として大手監査法人、上場会社を経て、事業会社で常勤監査役としてIPOを経験。現在は事業会社のベンチャー投資を行う部署スタートアップ企業への投資・アドバイスを行っています。

久保さんのキャリアと公認会計士の立場から見たパートナーCFO像について、お話を伺いました。

【プロフィール】
公認会計士。大手監査法人で国内及び外資系金融機関への財務諸表監査、上場会社のIR担当を経験。その後IPO準備会社において常勤監査役として、東証マザーズ上場および東証1部市場変更を経験。現在は事業会社でスタートアップ企業への投資・アドバイスを実施。その他社外監査役も実施。

【スタートアップに強い公認会計士】

久保さんのこれまでのご経歴について教えてください。監査法人から事業会社へ転職したのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

監査法人をやめた時は、会計士として出来るスキル・実務経験を増やしたいと思い、事業会社に転職しました。そこはマザーズに既に上場していて、経理、バックオフィス全般、開示とか経理とか、内部監査とか、子会社の様々な業務を経験して、上場会社の実務を身につけました。

その後、監査法人の時の知人からの紹介により、上場準備会社の常勤監査役というポジションでIPOを目指してやってきました。

上場会社のバックオフィス、IPOを経験したので、今度は投資家側を経験したいと思い、事業会社のベンチャー投資を行う部署に転職しました。

久保さんの現在のお仕事について教えてください。

事業会社のベンチャー企業に投資する部署では、スタートアップに会って話を聞き、面白そうだなという会社に対して、エクイティ(出資)での投資やバックオフィスのアドバイスをしています。投資先は、IPOもしくはM&Aの可能性がある会社をターゲットとしております。

【スタートアップやベンチャー企業のCFOを目指して】

久保さんは既に公認会計士の資格をお持ちですが、パートナーCFOに興味を持ったきっかけは何ですか。

元々CFOの業務に興味を持っていて、将来的にCFOを目指していたので、その知識を得たかったからです。『パートナーCFO』の言葉に惹かれました。本を読んでも知識はつくけれども、ちゃんと講座で学んだ方が真面目に勉強するかなと思って養成塾に通いました。

CFOというと、大企業におけるCFOを想定されていたのでしょうか。

いえ、ベンチャーのCFOです。スタートアップとかベンチャー企業の。パートナーCFOもベンチャーに対してのサービスなので、ターゲットに近いと思いました。ベンチャー支援のマインドも身につくかなと思い、養成塾を受講しました。

なるほど、特にマインドのところが気になったということですね。

そうですね。養成塾では中小企業とかベンチャーに対してどういうアプローチが効果的かどういうサポートを求められているかというところが分かりました。

パートナーCFO養成塾での学びを経て、仕事の面で変化などはありましたか。

養成塾の学びで一番良かったのはデット(借入)の考え方に触れたことです。これまでの仕事では資金調達でデットに関した実務をしたことがなかったので。(借りた後の利息計算はしていましたが。)
変化した点としては、クライアントの決算書を見て、必要に応じてデットでの資金調達も含めたアドバイスを意識するようになったことです。

【養成塾は網羅的でアウトプットをイメージしたインプットでき、コスパがいい学びの場】

公認会計士から見て、パートナーCFO養成塾はどのようなものでしたか。

養成塾の内容について、会計士の知識として既に知っている情報が多くあったんですが、それを整理整頓してインプットできました。養成塾ではCFOとして必要な知識が網羅されていたので。自分をはじめ会計士はデットや助成金などに関しては弱く、そこの補充もできました。

また、実際に使っているフォーマットの紹介や事例の提供も受けて、中小ベンチャー企業の現場でのアウトプットのイメージも付きました。

僕は勉強をする時を人生で何回か設けた方がいいんじゃないかなと思っていて。そういう時にこのパートナーCFOはコスパ的にいい場所ではないでしょうか。もともとベンチャー企業向けのCFOを考えていたので、内容もタイミングもちょうどよかったです。

養成塾で特に印象に残っていることは何ですか。

同じ志を持つ人と会えたことです。これは養成塾という、志を共にする仲間が集まる場のメリットですね。

税理士や中小企業診断士、銀行出身の方、すでに事業会社でCFOとして働く人など、普段なかなか接する機会がない業種の方とディスカッションできたことで、刺激を受け、視野が広がりました。

グループコンサルティングにも参加されましたが、いかがでしたか。

実際に手を動かしてプランを作ったりしたので、すごくイメージが湧きました。また、自分の強みが分析でき、整理整頓できました。実際に独立した時のことを考えるいい機会になりました。

【パートナーCFOは社外から会社に寄り添い、経営者が腹を割って話せる存在】

久保さんが考える、パートナーCFOのあり方とは何ですか。

社外から会社に関わるという点で会計士と共通するところはありますが、パートナーCFOはより会社に寄り添った形で関わる存在と思います。経営者の唯一の味方といえる存在ではないでしょうか。経営者は孤独で、何でも相談できる人は実は社内にいないことがよくあります。パートナーCFOは、そういった立場にある経営者が、腹を割って話せる存在になり得ると思います。

久保さんご自身の、今後の目標などを教えて頂けますか。

これまで一つの会社にコミットする形が多かったのですが、将来的には経験を活かして様々な会社を支援していけたらいいなと考えています。今はまだスキル的にできない仕事もたくさんあるので、経験を積み重ねて何でもできる人にはなりたいです。

養成塾でパートナーCFOの仲間ができたので、彼らと一緒に何かできたら面白そうとも思っています。

さいごに、パートナーCFOに興味を持っている方へ一言メッセージをお願いします。

中小企業やスタートアップの支援をしたいと思っている時に、武器が必要です。じゃあその武器は何か?という時に、『パートナーCFOの勉強をすれば揃っていますよ』ですね。 パートナーCFOを学ぶことで、中小企業の支援にあたっての自分の選択肢が増えることが魅力だと思います。

<取材・文>第2期生 溝上 愛
取材日:2020年3月26日

【久保さんの仕事道具】

久保さんが持ち歩く仕事道具は会計士ならでは。
①電卓 ②Boseのオーディオサングラス(BOSE FRAMES ALTO)

「電卓は常に持ち歩いています。Boseのサングラスは贈り物で、レンズを入れ替えて使っています。移動中ニュースを聞いて情報収集したり、音楽を聴いてリフレッシュしたりと便利です」

 

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