2023年10月に第46回P-CFOサロンを開催しました。
今回はP-CFOメンバー交流企画(※)ということで、日本P-CFO協会の「中小企業の財務研究会」による発表をお届けしました。
今回は、現在P-CFO養成塾を受講中の第6期生も特別招待し、総勢40名のエントリーで開催しました。
中小企業の財務研究会は、有志のP-CFOメンバーで2023年に発足。
「中小企業=融資を中心とした企業運営をしている企業」と定義して、定期的に集まりP-CFO養成塾で学んだことと各々の業務経験を組み合わせて「中小企業の財務」について何らか形にしようと議論を重ねてきました。
中小企業の財務研究会では、このたび外部団体とのコラボで、初心者向けに「P-CFOならではの講座」を企画中とのこと。今回のサロンは「協会メンバーに、一足先に講座を聴講・体験してもらう機会」として、研究会のメンバー・梅田さんにより企画されました。
発表内容は「金融機関・ノンバンクの基礎知識、アプローチ方法」「事業計画の基礎知識と策定方法」「資金繰りの基礎知識と具体的方法」の3本立てでお届けしました。
研究会のメンバーは金融機関での勤務経験や、経営管理などの業務経験、財務・経営コンサルタントとしての経験があり、それぞれのバックグラウンドを活かした科目を担当します。
「金融機関・ノンバンクの基礎知識、アプローチ方法」は伊藤一彦さんが担当。
中小企業診断士・金融機関の経験を活かして、金融機関やノンバンクなどの種類・特徴から、それぞれの特徴に応じた具体的なアプローチ方法など金融機関に自力でアプローチできるようになるための内容です。「融資する側の視点」を踏まえたアプローチの際の留意事項や、融資条件に応じたリスクなどの一歩踏み込んだ内容や、ケーススタディやワークショップを通じたノウハウの習得の機会等、充実した内容のうち一部をご紹介いただきました。
「事業計画の基礎知識と策定方法」は諏訪喜洋さんが担当。
約15年の税理士業界・コンサル業界で地銀・信金とリレーションシップを構築してきた経験を活かし、金融機関が求める事業計画書が作れるようになる内容です。講座は初心者向けということで、事業計画とは何か・なぜ必要か、良い事業計画とは何か、に始まり、事業計画書の具体的な作成方法を体験できるワーク、立案した計画の運用方法まで、概要から最初の一歩・実践までをカバーする内容です。今回は特に金融機関が重視するポイントと事業のモデル化、ワーク体験を中心にご紹介いただきました。
「資金繰りの基礎知識と具体的方法」は二島進さんが担当。
プライム上場企業での財務・経理、経営企画の経験や、中小企業の経営の可視化や業務効率化を支援してきた経験を踏まえ、資金繰りとは何か、から運転資本の管理、資金繰りの作成プロセスと一連の流れを学び企業の資金繰り計画を作成できるようになる内容です。
緊急時の資金繰り対策やケーススタディ演習やクライアント企業の立場で資金繰り表を作成するワークなど、実務に即した問題解決力を養う機会も用意されているとのこと。今回は特に初心者向けとして重要な資金繰りの基本理念と重要性のパートを中心にご紹介いただきました。
各講義について、参加メンバーのフィードバックが出たり、小グループで意見を交換したりと充実した時間になった様子でした。
P-CFOサロン修了後は
「財務研究会の活動や社外講座の講演内容も知りたく参加しました。初学者に分かりやすい構成、ワークだと感じました。通常1人講師が多いなか、複数の講師が話す講座も、構成として色合いが違って良いなと感じました」
「中小企業のための資金調達のアプローチ方法を知りたくて参加しました。資金調達は(第6期の)講義後だったこともあり復習になる点が多かったです。また知らない実務対策も聞けたので、参考になりました」
「財務研究会の講義内容、どんな講座なのかのイメージを知りたくて参加。各講師が工夫されているのがよくわかりました。他の人のプレゼン資料や話し方は、自分が講師をする際の参考にさせて頂きます」
「研修講師を担当する養成塾同期生に刺激をいただきました」
「近々講義をされる皆さんの講義を聴くことができて有意義でした。楽しく拝聴(視聴)しました。今後、講師になる機会がもしあれば、本日視聴させていただいた体験をできる限り活かしたいと思います」
といった感想が寄せられました。
当協会では今後もP-CFOメンバーの活動に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに!